世田谷美術館 美術大学で、レクチャーと実技指導を行ないました。
前半のレクチャーでは、作品や活動の解説を行ないました。
『組替え絵画』作品などのワークショップから制作した作品と、
ワークショップや地域活動など、
そしてそれらの活動を行なうきっかけにもなった、参加型作品などを映像とともに解説、紹介しました。
(レクチャーで紹介した画像)
(ワークショップから制作した作品『組替え絵画』)
(『組替え絵画』作品に展開した参加型作品)
後半の実技指導では、レクチャーで紹介したワークショップから、大人にも人気のものを一つ実施しました。
今回は『しゃぼん玉版画/描画』を行ないました。
『しゃぼん玉版画/描画』は子どもにも大人気ですが、大人、特に男性が夢中になる制作です。
その理由は、しゃぼん玉の模様にあります。
できる模様は偶然の産物ですが、実は理科系の実験のように、
ドローイング(実験)をして、失敗と成功、創意工夫、微調整を繰り返すうちに、偶然をコントロールできる「データ」が蓄積されます。
そのデータをもとに、コントロールされた偶然模様ができるようになり、それを使ってイメージした絵柄が描けるようになります。
そして、それらの偶然の模様をどのようにイメージして、どのような作品にするかは、個々の体験、価値観、概念に委ねられています。
体験や知識の豊かな「大人」ならではの「作品」が出来上がりました。