長野県下伊那郡喬木村立保育園(北・南・中央3園合同)での研修会を行いました。
研修会では、
・授業視察
・実技指導
・環境指導
・レクチャー
を行いました。
(北保育園で長い廊下の雑巾がけをする園児)
「授業視察」では、
ジャガ芋掘り体験とその後の絵画制作を視察しました。
園庭の片隅にある畑で、春に自分たちで植えたジャガ芋を収穫しました。その後、その体験を墨絵に描いていました。
収穫後ということもあり、ジャガ芋を掘っている(茎から引っこ抜いている)様子が生き生きと描かれていました。
特に興味深かったのは、ジャガ芋畑の地中の様子が、生き生きと描かれていたことです。
ジャガ芋の根、雑草の根の力強さから、日常の実体験からイメージがさらに豊かになっていることが見て取れました。
また、保育士さんのご指導で、ジャガ芋の地中の様子を、保育さん自ら体で表現していたことにより、ジャガ芋掘りの体験から描画活動へ、効果的に移行されているように思われました。
(夏祭りの絵:花火などのモチーフが、描画の発達表現と重なり、描かれています)
「実技指導」では、
遊戯室の床一面に敷き詰められた紙の上で、素手素足全身で、絵具体験を行いました。
夜空をテーマした絵具体験で、補色により紙の色の彩度が落ちていく、つまりグレーやブラックに変化するのを体験しました。
それとともに、暗い色の中にも、豊かな色彩があることを体験しました。
出来上がったものは、夜空をイメージして、上からクレヨンで描きました。
「環境指導」では、
園児のお昼寝の時間に、各クラスを周り、保育士さんから、園児の絵と描画の様子の説明を頂きました。
描いた方法、テーマの決め方、描いた時の園児様子などの絵を理解するための話を詳しく伺ってから、絵画解説を行いました。
日常で疑問に思っていること、気になることなど、保育士さんからの多くの質問に答えました。
「レクチャー」では、事前に頂いた質問をベースに、絵画指導について、具体的に話をしました。
また、研修会で行った授業視察と実技指導について、映像を見ながら解説しました。
研修会の様子は、ケーブルテレビ(いちごチャンネル)で放映されました。